K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2007/4/16

メジャー登板2戦目 from Oakland

メジャー登板2戦目となったアスレティックス戦の結果は、5回1/3、3安打、3失点、3奪三振でした。

前回のデビュー戦ではストライクを先行させることができず、自分のペースに持ち込めなかったので、今回はそれができるように意識して投げました。立ち上がりから外角の真っ直ぐでカウントを整えられ、チェンジアップも悪いなりにどんどん数を投げることができてまずまずの滑り出しだったと思います。1回、走者を出したにもかかわらずゼロに抑えられたことが、その後いいペースで投げることができたことにつながりました。

また、前回ほとんど投げることができなかったスライダーを、今回は効果的に使うことができました。ストライクを先行させることができたことで、リズムがよかったですし、自分のペースで投げられました。課題は、まだ腕をしっかりスイングできていないことです。球を置きにいくような形になってしまっているのは本来の自分のスタイルではないので、まだまだ改善が必要です。

結果的には6回途中に1点をリードしたまま降板しましたが、最低でも6回を投げきらなくては、ゲームを作ったとはいえません。6回、ピアッツァ選手に打たれたのは、インハイを狙った球がインローになってしまった失投でした。その直後、チャベス選手に2ランされたのは、アウトローを狙った球が、インハイになった逆球で、高さもコースも合っていませんでした。この内容では、まったく満足できていません。

マウンドを降りた後は、同点になってもまだいけると、チームを応援していました。サヨナラ負けという結果は残念でした。自分に白星がつくかつかないかは気にしていません。チームが勝利するためにしっかり自分の仕事をすることを考えて、次回の登板も臨みたいです。

オークランドでの試合ですが、宿泊はサンフランシスコ市内でした。気候はニューヨークほど寒くないですし、ミネアポリスなどより日本食レストランも多く、日本人が過ごしやすそうな街だなという印象を受けました。球場のマカフィコロシアムは、ファウルゾーンが広いフットボール兼用スタジアムで、どこか日本の球場と似た雰囲気がありました。応援も、ラッパが聞こえたり、旗を振っていたりと、メジャーには珍しいスタイルで個性的でした。ニューヨークとの時差は3時間あるため、帰ったときに時間が減ってしまっているので、調整が大変かもしれません。頑張って対応していきたいです。