K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2007/8/9

先へ進んでいかなければ from New York

7月26日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦の登板結果は、5回2/3、7安打、5失点、5奪三振でした。

ここ数試合、5イニング以上は投げているものの、結果を出せていない状態が続いているので、ゲームを作ることを意識してマウンドに登りました。中4日での登板にも慣れてきて、調整もしっかりできました。移籍してきた捕手のモリーナ選手と組むことも新鮮で、試合では盗塁を刺してくれるなど強肩ぶりも見せてくれました。

この日は、投げてみて最初から、真っ直ぐをリリースするときに力が伝わらないような感覚があり、またスライダーも思ったところにコントロールできず、苦しい内容でした。日本時代にもこういうことはシーズン中に何度かありましたが、試合中に投げていくうち、なんとかしてうまくまとめていました。この日はカーブがよかったので、決め球にも使ってみるなど、どうにか凌いでいければと思っていました。しかし、ストライクを先行させることはできたのですが、2回、2本の2塁打と2本の3塁打で、4失点してしまいました。

その後は、これ以上点を与えないようにと気持ちを切らすことなく、打たれても次の打者に集中して3回から5回までは無失点で凌ぎました。6回も2死までこぎつけ、球数的にこの回で交代することはわかっていたので、最後も無失点で粘ろうと思っていました。2死3塁でペーニャ選手をむかえ、ストライクから入るべきではなかったのに、スライダーが外角ストライクゾーンに入ってしまい、2塁打されて追加点を与えてしまいました。この一打は、せめてこのイニングまでは最後まで投げたいと抑えにいっただけに、とても悔やまれました。

試合の翌日、監督からマイナー行きを通達されました。先発投手として結果が出ていなかったわけですから、仕方ないことと受けとめています。メジャーでチャンスを待って中7日、中8日で投げるより、このまま中4日をマイナーで維持し、しっかり自分の投球をできるようになることが大切だと思っています。どういう立場に置かれても、自分が選んだ道ですから、先へ進んでいかなければなりません。投げられる場所がある以上、そこで全力を尽くし、チームに貢献していきたいと思います。