K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2007/9/1

結果を怖れずに from Buffalo

8月26日のバッファロー・バイソンズ戦の登板結果は、6回2/3、5安打、3失点、3奪三振でした。

3Aではナイトゲームが多いのですが、珍しくデーゲームに登板することになりました。デーゲームへの苦手意識はまだありますが、前回の登板でいい内容の投球ができていたので、そのままのイメージで試合に臨みました。ところが初回の立ち上がり、先頭打者から三振を奪った直後、2番打者にいきなり一発を浴びてしまいました。内角低めの真っ直ぐをキャッチャーに要求され、構えたところに投げられたのですが、打者にうまく打たれました。ソロですし、気持ちを切り替えて、3、4番の2人をセンターライナーとサードフライに打ち取りました。

2回も無死2塁のピンチでしたが、ここはサードゴロと2つの三振で切り抜けました。この試合でも前回同様、真っ直ぐのコントロールがよく、スライダーもキレがあって決め球に使えました。3回は内角への真っ直ぐを3塁打されて1失点しましたが、さらに1死3塁のピンチを三振とセンターフライに打ち取ることができました。こうして要所で粘れるようになってきたことは、3Aで成長できている部分だと思っています。

4、5回を三者凡退とし、6回も3塁打の走者を還さずに無失点。7回表に味方打線が3対2と逆転してくれたこともあり、7回裏を抑えきって、次の投手に交代できればと思いマウンドに向かいました。しかし1死後、カウント1-2から投げたチェンジアップが外角高めに浮いてしまい、打たれた球は高く上がり、レフトフェンスをぎりぎりで越えて同点ホームランとなってしまいました。チェンジアップをコントロールできずに痛打されるのは、自分の悪いパターンです。終盤での一発はもったいなかったですし、もっとチェンジアップの精度を高めなければならないと痛感させられたホームランでした。

でも、チェンジアップを勝負どころで思い切って投げてみたことを、悔やんではいません。残念な結果にはなりましたが、チェンジアップに不安を持ったまま、勝負どころで投げずにいることの方が、自分自身納得いかないと思います。自分は、3Aのこのチームで勝つことだけでなく、メジャーで戦うために練習をしているわけですから、結果を怖れずに持ち球で挑んでゆく気持ちが大切だと思っています。この日はチームの勝利に貢献できず残念でしたが、これからも目標に向かって、全力を尽くしていきたいです。