K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2007/9/12

プレーオフでの勝利 from Richmond

9月6日の3Aプレーオフ、リッチモンド・ブレーブス戦の登板結果は、5回、6安打、2失点、4奪三振でした。

プレーオフは短期決戦ですし、1点の重み、1勝の重みが、レギュラーシーズンとは異なります。第1戦は2対3というスコアで負けてしまっていたので、自分が投げる第2戦は、無駄な失点をしないよう、そして、チームの勝利に貢献できるようにと、マウンドに臨みました。

立ち上がりから、真っ直ぐ、変化球ともに調子よく、ストライク先行のいいテンポで投げることができました。初回から3回まで、打たれたヒットは2本。3回にはレフトが照明灯の明かりの眩しさでエラーしてしまって得点圏に走者を背負うことになっても、後続を冷静に打ち取ることができました。

しかし4回、先頭打者をヒットで出塁させ、その後2人を打ち取った2死1塁の場面。レフトライナーが、またも照明灯の明かりが目に入ってしまったようで捕球できず、その間に1点を失ってしまいました。さらに2死2塁のピンチだったのですが、ここは内角への真っ直ぐを詰まらせて二塁ゴロ。もう失点は許さないという強い気持ちで抑えました。

5回表に味方打線が3得点して逆転してくれたその裏、6-4-3のダブルプレーを狙った際に二塁手が落球してその間に1失点。この試合は守備で波に乗ることができず、リズムが悪くなることが何度もありました。その分、慎重に攻めなければならない場面も多くなり、球数が増えてしまう結果になりました。でも、プレーオフは勝利することが何より大切です。3対2でまだ追いつかれたわけではないので、2死1、3塁のピンチで迎えた6番打者に対し、気持ちを込めた渾身の真っ直ぐで攻めて、二塁ゴロに打ち取りました。

自分が降板した後に同点に追いつかれ、延長10回に勝ち越して逃げ切っての勝利。これでプレーオフは1勝1敗。重要な意味を持つ勝ち星に貢献できて嬉しかったです。