K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2008/4/22

積極的な攻めの投球 from Scranton

4月13日のダラム・ブルズ戦の登板結果は、5回2/3、5安打、2失点、4奪三振でした。前の試合では立ち上がりに失点し、結局その1失点のみでチームが敗れたので、この試合では初回から自分のリズムで投げられるよう心掛けてマウンドに臨みました。球の走りも、コントロールもそこそこでしたが、初回を三者凡退、2回も先頭打者に四球を与えながらも後続を三振と飛球2つで、3人で抑えられました。さらに3回も先頭打者にヒットを許しましたが、やはり後続を3つの飛球で無失点。この日は、日本時代からの自分の特徴の一つである、飛球で打ち取るスタイルが出せて、テンポ良く投げられました。

0対0で迎えた5回、三振とセカンドフライで2アウトとし、3人目の打者を2ナッシングと追い込んでいながらポテンヒット。この打者は自分の球にタイミングがまったく合っていなかったので、もう少し外しておけばよかったように思います。次の打者に対するフルカウントからの四球も、反省材料です。あそこは多少甘めでもストライクゾーンに投げなければならなかったところでした。そして走者をためて、次の打者にタイムリー二塁打。結局この5回の2失点が、この試合の点数のすべてで、チームは敗れてしまいました。

4月18日のシャーロット・ナイツ戦の登板結果は、6回、5安打、3失点、3奪三振でした。これまでの試合とは異なり、初回に味方打線が6得点する展開だったので、大量リードしたときの投球に頭を切り替え、四球を出さないことや走者をためないことを意識し、積極的な攻めの投球を心掛けました。2回、6番打者に内角高めの真っ直ぐを打たれてフライが上がり、それがライトポールに当たってソロホームラン。しかし気にとめることなく、一球一球勝負のつもりでストライクを先行させる投球を続けました。6回に内野安打から3連打を許して2失点しましたが、全体的にはチェンジアップで空振りが取れたことなど、自分の持ち味は出せたと思っています。

マイナーはバス移動がほとんどで、飛行機を使うのはシーズン中2回のみ。そのうちの1回が終わり、ほっとしています。というのも、飛行機はメジャーと違いチャーター便ではないので、いろいろと面倒なことが多いため、自分はバス移動の方が楽に感じているからです。スクラントンというチームでの投球が続いていますが、このままの調子を維持してローテーションを守り続けることで、チャンスを掴めると信じています。