K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2010/2/27

キャンプ順調です from Tampa

キャンプインしてから、すべて順調に予定どおりのメニューを消化できています。渡米して早々、ニューヨークが寒かったことや飛行機での移動があったことなどから、少し風邪をひいてしまい、喉の痛みや咳が続きました。タンパに来てからはそれも徐々によくなり、いまは体調面でも不安なくトレーニングできています。

メジャーのキャンプは今年で4年目ですし、毎年同じリズムなので慣れています。自分のペースで調整できますし、肩の仕上がり具合も順調です。バッティングピッチャーを何度か務め、打者との感覚も徐々に取り戻していけますし、コントロールもまずまずで、あとは登板をくりかえしてオープン戦に備えます。

キャンプの雰囲気も、4年目ですから戸惑うことはありません。新しいメンバーや、スクラントンのメンバー、それにメジャーのメンバーと、顔ぶれは前年と同じ人と新たな人と半々くらいです。変わったことといえば、松井秀喜さんが移籍されたことで、日本人メディアが少なくなったことくらいでしょうか。いつも話をしていた人がおらず、さびしい感じもしますが仕方ないことです。

タンパの町もすっかり慣れて、生活も困ることが少ないです。道路が年々変更されていて、球場への近道が、逆に遠回りになってしまっているなど、びっくりさせられることもありますが、変わったことはそれくらいです。日本食も食べられますし、トレーニングに集中できる環境で快適に過ごしています。

バンクーバーオリンピックは、アメリカでも盛んに放映されていて、目にする機会が多いです。ただ、日本と異なり、アイスホッケーや男子カーリングなど、注目されている競技に違いがあることに気付きます。そういった人気競技に日本が出場していないせいもあってか、よくアメリカ人に「日本はオリンピックに出ているのか」などと言われます。また、日本ではメダルの色が活躍の基準として評価されるようですが、アメリカではメダルの色よりも、メダルの獲得数が基準です。オリンピックは、普段見ることができない競技も観戦できて楽しかったです。

これからオープン戦へ向けて、しっかり調整をつづけていき、与えられたチャンスで自分の投球ができればと思っています。