K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2010/5/15

先発ローテーションに戻って from Scranton

5月7日のダーラム・ブルズ戦の登板結果は、4回、7安打、3失点、5奪三振でした。

これまで登板機会が定まっておらず、中継ぎや先発など、その場の状況に応じてマウンドに臨んできました。この試合からは、依然として球数制限はあるものの、先発ローテーションに戻っての登板となりました。

初回、先発として、やはり立ちあがりは難しく、先頭打者を2ボール2ストライクと追い込みながらも、スライダーをバットの先でレフトへ運ばれての二塁打から始まり、1死後に1四球2安打で2失点。1失点目は、打たれてもファウルにできると思って投げた初球のスライダーをライトへ。2失点目は、いま練習中のカッターを簡単に打たれてライトへ。どちらも残念な失点でした。しかし、さらに1死1、2塁とピンチは続いていましたが、6、7番打者を三振とファーストフライに打ち取って、なんとか凌ぐことができました。

2回は、先頭の8番打者に、安易にストライクを取りにいってしまった真ん中の真っ直ぐをソロ本塁打。味方打線が2得点して追いついてくれた直後だっただけに、無失点でいきたかったのですが仕方ないです。しかし、その後は3回、4回とヒットこそ打たれましたが、点をとられずに踏ん張ることができました。とくに4回、自分の左側に転がったゴロを、捕れると思って手を出したのですが、捕れずに内野安打としてしまい、1死1、2塁のピンチを招いた場面。次の打者へのセンターへ抜けると思った当たりを、二塁手がダイビングキャッチしてくれて、ショートにトスしてフォースアウト。これで精神的にもずいぶん助かって、抑えることができました。

4回で5つ三振が奪えたことも、まずまずでした。昨年は、なかなかスライダーで空振りが取れずに苦労しましたが、いまは腕が振れるようになってきて、カウントを優位に保つことができ、さらにチェンジアップも春先から好調で、低めにコントロールできていることが、三振がとれている要因と思います。

5月12日のコロンバス・クリッパーズ戦の登板結果は、4回2/3、5安打、3失点、7奪三振でした。

この試合は、前日の試合が雨天中止となり、ダブルヘッダーの2試合目として行われました。ダーラムからコロンバスへのバス移動は9時間。この移動中に喉を痛めてしまい、体調不良の中での登板となってしまいました。

それでも、初回から4回まで、3本のヒットを許しながらも無失点。先発としてリズムが掴めてきましたし、しっかり集中できていることが結果にもつながりだしました。この試合でも、5回で7奪三振と、奪三振の多さが顕著でした。スライダーとチェンジアップの良さは前回同様で、真っ直ぐも効果的に使えていることで、うまく空振りをとれています。

しかし5回、まだ球数制限があることから、このイニングを早く終わらせようと焦ってしまい、それが制球の乱れや、逆にストライクを簡単に取りにいってしまうということになり、2四球2安打で3失点。ここまでうまく乗り切っていただけに、もったいないイニングでした。

今後は、先発として投げることになるので、なるべく長いイニングを投げて防御率を下げられればと思っています。そのためにも、早く風邪を治して、万全の状態で試合に臨みたいです。