K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2014/9/1

久々のナゴヤドームでの先発。 from Nagoya

8月26日のファームでの対中日ドラゴンズ戦の登板結果は、
4回2/3、4安打、3奪三振、1失点でした。

先発としてのルーティンにも徐々に慣れてきましたが、
球数を投げると体も肘も張りがあり、
まだ本調子で試合に臨めているわけではありません。

とはいえ、もう今季も残り時間が少なくなってきましたし、
今現在できることをしっかりとこなしていくことを考え、
今回もファームの先発マウンドに臨みました。

前回は40球が目安でしたが、今回はその倍、80球以上を投げることと、
できるかぎり変化球でも腕を振って投げることを意識しました。
ナゴヤドームでの登板は久しぶりで、阪神時代はなかなか勝てなかった印象がありますが、
オリックスでは6イニングスを無失点に抑えたこともあり、印象は悪くありません。
少し固めの土で、高めでもあるマウンドは変わっておらず、投げやすかったです。

立ち上がりはストライクも取れましたし、3番打者相手にはスライダーで三振も奪えました。
でも、この日は10時20分プレイボールだったので、早朝から準備をしなければならず、
試合が始まってもなかなか体が十分に動くというわけにはいかず、
試合中も、できる範囲で最大限のピッチングをすることを心掛けました。

2回、先頭の4番打者に、2ストライクと追い込んでからのウェストボールを打たれ、
スタンドまで運ばれてしまいました。普段ならファウルか空振りをとれているところですが、
まだ腕の振りが鈍かったのだと思います。
ただ、次の5番打者にもヒットを打たれて傷口を広げてしまいそうなところで踏ん張り、
後続を無安打で切り抜けられたことはよかったです。

3回も1死からヒットを打たれましたが、前のイニング同様、
相手にチャンスを与えて勢いに乗せてしまうスキを与えているという点は、
改めなければならない部分でした。
三振と四球で2死1、2塁のピンチで、5番打者に真ん中高めの真っ直ぐを打たれましたが、
結果的にはショートライナーで助かりました。でも、これはたまたま運がよかっただけです。

この日は、真っ直ぐのスピードはあまり出なかったのですが、
変化球はまずまずで、特にチェンジアップを丁寧にコントロールでき、
それが、5回途中まで失点をソロ本塁打の1点に抑えられた要因だったように思います。

4回は2死から8番打者に四球を与えましたが、攻めていっての四球とはいえ、
これは自分自身、よくない四球だったと考えています。
もし、セ・リーグなら、次の回を9番の投手から始められるか、
1番から始めなければならないのかで、大きく状況は異なります。
ここは、四球以外の結果でなければならなかった部分だったと反省しています。

5回、ヒットと四球2つで2死満塁としたところで、
球数が83球に達していたこともあり、後続にマウンドを託しました。
この回の1つめの四球は、本塁打を打たれていた相手だったので警戒してのものでしたが、
2つめの四球については、腕の振りが甘くなって誘い球のスライダーを見極められていたので、
このあたりの腕のスイングが今後の課題になってくると思います。
後続の投手が2死満塁のピンチを三振で切り抜けてくれたことで、
1失点で済んだことは感謝しなければなりません。

次回の登板は、100球をめどに投げられればと思っています。
まだ本調子でないとはいえ、今季の残された時間を有意義なものにするために、
今後も、できることをしっかりやっていきたいです。