K's SELF
'井川慶'本人からのメッセージをお伝えします。

2007/8/30

今季最高の出来 from Scranton

8月21日のローチェスター・レッドウィングス戦の登板結果は、6回、6安打、無失点、7奪三振でした。

2度目の経験となるダブルヘッダーでの登板で、自分は2試合目の先発を務めることになりました。1試合目と2試合目の間隔が30分ほどしかなかったため、普段の試合同様のタイムスケジュールで、1試合目の終了後にブルペンに入り、問題なく試合前の調整ができました。また、3Aの場合、ダブルヘッダーは規定で7回終了となるので、1点の重みが普段以上になります。自分はなるべく長いイニングを、少ない失点で凌ごうと思い、マウンドに上がりました。

相手のローチェスターとは3度目の対戦となるため、打者の特徴は把握しています。初回から自分の球種を駆使し、攻めの投球ができました。初回、やはり立ち上がりはペースを掴むのが難しく、先頭打者にヒットを許し、4番打者にも2塁打され、いきなり2死2、3塁のピンチを迎えました。しかし最近は粘り強さが定着してきて、この場面でも冷静に5番打者から空振り三振を奪うことができました。この試合では、外角低めの真っ直ぐのコントロールが抜群で、スライダーもキレがあり、チェンジアップも低めに決められましたし、各球種とも出来は今季最高でした。

2回の先頭打者であるフォード選手には、前回の試合で3安打と打ちこまれました。前回は真っ直ぐにタイミングを合わせられていたので、今回は変化球を決め球に使ってみました。結果、2回はファーストフライ、4回は三振、6回はピッチャーゴロと、うまく封じ込めることができました。2回から5回までは打者3人を出塁させたのみで、いいテンポでアウトを重ねて行くことができました。

1対0のまま迎えた6回、この回をゼロで抑えれば残りは1イニングのみですし、チームの勝利も見えてきます。ローチェスターは首位争いをしている相手ですし、ここまできたら無失点で勝利に貢献できればという思いでこの回のマウンドに向かいました。ここで無死1、3塁というピンチを迎えましたが、まず5番打者をチェンジアップでショートライナー。次の6番打者もチェンジアップでピッチャーゴロ。最後の7番打者には力で勝負し、内角真っ直ぐをつまらせてサードゴロ。チェンジアップを勝負どころで使えたことは、この試合に勝利できたという意味でも、自分の成長という意味でも、大きかったように思います。

内容はもちろん、無失点だったことでチームの勝利という結果にも結びつき、いい投球ができたことを嬉しく思っています。これからも、優勝を目指しているチームに貢献していきたいですし、自分自身も、メジャーで活躍するために、日々成長していきたいです。